遠藤保仁に聞く、ガンバ優勝への条件。「ここまでは悪くないと思う」 (6ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • 高橋 学●撮影 photo by Takahashi Manabu

「守備がベースの中でも、楽しさを見つけながらやっているよ。相手に激しくとか、最後の1歩を出せるようにするとか、(これまで)あんまりできなかったことが今はできているんで楽しい。そういうことにプラスして、自分の本来持っている武器を融合させていければ、もっといいプレーができると思う。

 チームとしては、(中盤を)ひし形とかシステムを気にするよりも、全体的にもう少し攻撃への意識と動きの質を高めていかないといけない。それができれば、もっとチャンスが作れるし、ボールを支配できる時間が増える。(そうすると)勝ち点1を勝ち点3にすることができると思う」

 折り返しまで残り2試合。レイソル(勝ち点34)が首位を走っているが、2連勝すれば、2007年以来となる前半戦での首位通過の可能性もある。

 引き分けを勝ちに持っていくためには、遠藤が言う多様性のある攻撃をどれぐらい実現できるかにかかっている。空中戦と地上戦をうまく融合するだけでも、攻撃の迫力は一層増すに違いない。

 若手有望株のFW堂安律がオランダのフローニンゲンへ期限付きで移籍してしまうが、代わって韓国の城南FCからFW黄義助(ファン・ウィジェ)が加入する。彼が三浦やファビオのような活躍ができれば、遠藤が目標とする勝ち点74にも近づいていけるはずだ。

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