遠藤保仁に聞く、ガンバ優勝への条件。「ここまでは悪くないと思う」 (2ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • 高橋 学●撮影 photo by Takahashi Manabu

「ここまでは、悪くないと思う」

 遠藤はそう言った。

今季は中盤のアンカーの位置でプレーしている遠藤保仁今季は中盤のアンカーの位置でプレーしている遠藤保仁

「シーズンを半分終えた時点での目標の勝ち点は、30~35。それを考えると、負け数(2敗)が少ないのはいいけど、引き分けがちょっと多いね。秋に向けて優勝争いをするには、最低でも勝ち点70は必要になると思うんで、(今後は)引き分けを勝ち切るゲームにしていかないといけない。

 昨年、年間勝ち点1位の浦和レッズは勝ち点74。そのくらい取れるのが理想だし、数字的にはそれくらい取れたらいいなと思う。ただ、サッカーは算数のように簡単にはいかないからね」

 15試合を消化して、勝ち点29。シーズンの半分となる残り2試合で勝ち点を積み重ねれば、遠藤が言う目標には届くので、確かにその数字は決して悪くない。

 ガンバが優勝した2014年シーズンは、前半戦が7勝3分7敗で勝ち点24だった。そこから、後半戦は12勝3分2敗の勝ち点39(トータル=19勝6分9敗、勝ち点63)と巻き返して優勝を果たした。今季のガンバは、数字的にはこのときの後半戦に近い勢いを前半戦から見せている。後半戦もこのペースでいければ、自然と頂点は見えてくるだろう。

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