「世界2位」の石井監督を電撃解任。
鹿島にとってのクラブW杯の重み

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

 この敗退でJリーグの戦いに集中できる環境が整い、これ以上成績は落ちないはず。筆者はそう見ていたが、鹿島のフロントは石井監督を解任した。後任には大岩剛コーチが就くと聞くが、まさに電撃的。思いきった決断をした。

 昨季終盤のチャンピオンシップからクラブW杯、天皇杯にかけて、石井監督率いる鹿島は秀逸なサッカーをした。わずか半年前の話だ。現在のサッカーも、結果はともかく、決して悪くない。こちらには解任が、ずいぶん思いきりがよすぎる決断に見える。

 一方、フリーになった石井監督は、すなわち、狙い目の指導者になったと思う。他のクラブはもちろん、2020年五輪監督にもうってつけではないか。昨年のクラブW杯で見せた快進撃は、まさに「日本」にとって貴重な財産だ。番狂わせのコツを知る監督。その貴重さについて思うのは、僕だけではないはずだ。その去就に注目したい。

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