F・マリノスが甲府に辛勝も、
齋藤学は「残留争いしているみたい」

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Etsuo Hara - JL/Getty Images for DAZN

「結果に対するネガティブなプレッシャーが強く、そのため、プレーがうまくいかないところがあると、より自分たちでプレッシャーをかけてしまっていた。(同じプレッシャーでも)ネガティブなものではなく、自分たちのプレーのクオリティーを求めるポジティブなプレッシャーに変えていかないといけない。(勝ったことで)ひとつずつ自信を取り戻し、自分たちが持っているクオリティーを出していけるだろうと思っている」

 3連敗で迎えたこの試合、ピッチ上のF・マリノスの選手たちからは、どうにか悪い流れを変えようと必死でプレーする様子が見てとれた。だが、その必死さがチーム全体としていまひとつかみ合わず、空回りしている印象は否めない。キャプテンの齋藤を筆頭に、一人ひとりの努力が結果としてゴールにつながらず、徒労に終わってしまう様子は痛々しくもある。

 そんな苦しい戦いのなかで手にした1勝だからこそ、これをプレッシャーを取り除くきっかけにし、是が非でも再浮上につなげたいところである。

 殊勲の金井は「今日の勝ち点3も、次に勝たないと意味がない。今日の戦いをベースにもっと上積みできたらいい」と話し、気を引き締める。

 内容はどうあれ、1勝は1勝。F・マリノスがこの勝利の価値を上げるも下げるも、今後の戦い次第である。

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