まずはサルガド。子供たちの指導に「銀河系軍団」を呼ぶ男は何者か? (5ページ目)

  • 栗田シメイ●文・写真 text & photo by Kurita Simei

 稲若が招聘しようとしているスーパースターたちは、現在「レジェンドチーム」と銘打ち、世界各地で活動を行なっている。チャリティマッチや、少年たちのためのサッカースクールといった内容が中心で、その中心となっているのが中東のドバイだ。

 ドバイでは、FIFAや世界中のクラブによって、最先端のテクノロジーやノウハウを駆使し、選手の育成を目的とする「DUBAI SPORTS CITY」などのサッカー施設が次々と設立されている。上述のレジェンドたちもアドバイザーとしてそれに深く関わっており、稲若とサルガドとの関係も2013年のドバイからスタートした。その後に、FIFAの親善大使を務めるサルガドから紹介を受け、ジェラード、プジョルといった名手たちと食事を共にする機会も増えていったという。

「ドバイのサッカー施設はまさに世界最高峰といえます。毎年、子供たちをそこに連れていきますが、その充実ぶりにはみんな驚いています。スーパースターたちがわざわざ見学に来てアドバイスを行ない、ジェラードやプジョルといった選手とサッカー談義ができる環境もある。サッカーに関わる人間として、こんなに幸せなことはありません。今後、世界のサッカー界の大きな動きには、ドバイが強く関わってくると思いますね」

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