小笠原満男、J1通算500試合出場達成へ。「週2回戦う準備はできている」 (4ページ目)

  • 津金一郎●文 text by Tsugane Ichiro  五十嵐和博●写真 photo by Igarashi Kazuhiro


「ヨーロッパのクラブはリーグ戦とチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグを戦い、そのうえでカップ戦や代表戦もある。トップレベルの選手になれば、週にほぼ2試合やるのが当たり前。その環境でパフォーマンスを維持して、ポジションを取り続けるタフさがないと、世界では戦えないということ。日本サッカーが本気で世界トップレベルに追いつこうとするなら、個人的には週1試合というスケジュールはどうかなという思いがある。だから、ACLとリーグ戦は両方ともフル出場したいですよね。チーム方針もあってなかなかフル出場はできないけれど、いつでも行ける準備はできていますよ」

 小笠原は16日の試合に出場すると、J1通算500試合出場という節目を迎える。個人記録には興味をあまり示さないが、37歳になったいまもタフな戦いを欲している。それには心強いサポートがあることも大きい。契約するニューバランス社のスパイクが、その理由だと打ち明ける。

「スパイクは裸足に近い感覚が一番いいと思っているんだけど、いまのスパイクはそれを実現してくれている。疲労が残らないから、週2試合は余裕ですよ」

 さらに小笠原は続ける。

「疲労の心配をされるけど、サッカーは走り回ればいいというほど単純なものじゃない。効果的にサッカーをする方法はいくらでもある。たとえば、守備をするにしても、相手を追いかけ回して潰すだけではなく、パスが通されたら危険なスペースに立って消すという守備のやり方もある。経験を積むことで手にした賢いやり方があるんで、試合があれば何試合でも出られますよ」

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