小笠原満男、J1通算500試合出場達成へ。「週2回戦う準備はできている」 (3ページ目)

  • 津金一郎●文 text by Tsugane Ichiro  五十嵐和博●写真 photo by Igarashi Kazuhiro


「優勝を狙っていなければ時間はあるけど、3敗も4敗もしたら優勝争いから置いていかれてシーズンは終わっちゃうんで。だからこそ、日々の練習を大事にして、細かなことでも気づいたらすぐに話し合う。お互いが何を求めているのかをすり合わせる地道な作業を繰り返して作り上げていくしかない」

 プロになってから小笠原が手にしてきたタイトルは、リーグ優勝6回、天皇杯3回、リーグカップ5回。これほど優勝経験を持つ選手はJリーグには、ほかにはいない。それだけに今シーズンのチームにタイトル獲得への手応えを掴んでいるからこそ、高いレベルでの内容を求めているのだ。

「補強はJリーグとACLの両方を獲りに行くというクラブのメッセージだと思っているし、それを目指せるだけのメンバーがいる。どんな内容でも勝ち点を稼ぐことは重要だけど、内容がともなっていないまま放っておいたら、今後は積み重ねることができなくなるので」

 JリーグとACLの両タイトルを追い求めるには、5月上旬まで週末はJリーグ、週半ばにはACLのグループステージを戦う。しかも海外への移動もある。37歳の小笠原でなくても、肉体的なタフさを求められることになるが、小笠原は「大歓迎!」と言い切る。

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