藤田俊哉が語る盟友。「名波の長期政権はジュビロにとっていいこと」 (5ページ目)

  • 小須田泰二●取材・文 text by Kosuda Taiji
  • 平間喬●写真 photo by Hirama Takashi

――風間八宏さん、長谷川健太さん、森保一さんらに続く、次世代の日本人指導者として、名波さんはもちろん、藤田さんにかかる期待も大きいです。

藤田 オランダへ渡って3年が経ったけれど、本当に刺激的な日々を送れている。ヨーロッパのフットボールを肌で感じることができているのは、指導者としてすごく大きな財産になっている。オランダで指導者の一歩を踏み出し、コーチとして3シーズン目の今年は初タイトルに向かって進んでいる。だから今はそれだけにベストを尽くしたい。そして名波のように早く僕も監督としてスタートを切りたい。

――いつか指導者として名波監督とピッチ上で対戦してみたいですか。

藤田 もちろんだよ! でも実際に対戦することになったらやりづらいだろうね。お互いにそう思うだろう。その時ばかりは"スタイル"を捨てて、結果に執着してしまうかもしれない(苦笑)。名波だったらどんな戦術を取ってくるか、試合の数日前からメディアを通していろんな駆け引きも楽しんでみたい。ただ、それでもポーカーフェイスを装いたいよね。負けても平常心を保っていたいとは思うけれど......。でも、家に帰ったら感情を出してしまうかもしれないね。その話は置いておいて、いずれにしても、名波にはファーストステップとして、結果とカラーをもっと出して、Jリーグを盛り上げていってほしい。OBとして、友人として、欲を言えばタイトルを取れることを願っているよ。

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