エムボマ級か。鳥栖のコロンビア代表イバルボが見せたポテンシャル (4ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Getty Images

 そう語るイバルボ自身、2トップに手応えを感じ始めていた。豊田は献身と高さとゴール、イバルボはスピードとコントロール&キックの巧みさ。2人はタイプが異なることで、それぞれのよさを出し合いつつある。

 試合終了間際の3点目は、イバルボが左サイドで起点になった。ファーサイドでマークを外した豊田を見つけ、質の高いクロス。豊田がヘディングで競り勝ったことで、趙東建の同点ゴールが生まれている。

「カリアリ時代と比べたら、まだ50%の出来」

 かつてセリエAのカリアリで指導していたマッシモ・フィッカデンティ監督は、イバルボのポテンシャルの高さを強調した。

「試合を通し、継続的にコンディションを上げていく必要がある。チームとして、もう一つ上のクオリティにたどり着くためにイバルボを獲得した。今日も5,6度チャンスに絡み、森重を退場に追い込むようなキープもあった。期待しながら起用していくつもりだ」

 試合は3-3と痛み分けに終わったが、コロンビア代表FWはインパクトを残している。

「日本食は好きだね! 地元のレストランに連れて行ってもらった。まもなく家族もやってくるから心配はない。挑戦はこれからだよ」

 イバルボは笑みを浮かべて去っていった。
 
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