福田正博が熱く推薦。UAE戦メンバーに
加えるべき国内組が2人いる

  • 津金一郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

 3月23日(日本時間:3月24日の深夜0時30分~)にアウェーでのUAE戦を控える日本代表にとっても、齋藤学の活躍は明るい話題だ。齋藤は昨年もJリーグで高いパフォーマンスを発揮していたが、W杯アジア最終予選のサウジアラビア戦を前に行なわれた、オマーン代表とのテストマッチでは「齋藤らしさ」を発揮できなかった。

 代表戦で結果を残すことができずに、そのまま調子を落として代表から疎遠になる選手も多いなか、齋藤は再び這い上がってきた。彼が今シーズンのJリーグで見せるプレーは、もう一度代表でのチャンスを与えたくなるものだ。前回の苦い経験を、次こそは代表でも活かしてくれると期待している。

 ただし、日本代表では齋藤に与えられるプレータイムは決して多くはないだろう。齋藤が得意とする左サイドは、原口元気がしっかりポジションを確保しているからだ。それでも、齋藤には攻撃のリズムを変える武器がある。途中交代から、Jリーグで見せるようなドリブル突破でアクセントをつけてもらいたい。

 齋藤が代表のサイドの層を厚くする存在なのは間違いない。しかし、日本代表の最大の問題は、4-2-3-1の「3」の中央を任せられる選手がいないこと。司令塔として攻撃を組み立てるこのポジションは、ここ数年は香川真司が担ってきたが、コンディションが上がらないことで清武弘嗣の存在感が増している。その清武も、今年から古巣のセレッソ大阪に復帰したものの、右太ももの違和感が原因で今季初出場は第3節までズレ込んでしまった。

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