シュライカー大阪が初の年間王者。Fリーグ10年目に新たな扉が開く (2ページ目)

  • 河合拓●取材・文・撮影 text & photo by Kawai Taku

 Fリーグのプレーオフが始まった2012-2013シーズンから昨シーズンまで、名古屋は常にレギュラーシーズンで1位になっている。2014-2015シーズン、大阪は就任1年目の木暮賢一郎監督のもと、プレーオフ・ファイナルまで勝ち上がった。プレーオフ・ファイナルでも初戦に勝利したが、2戦目で引き分け、延長戦の末にシーズン2位となった(当時はレギュラーシーズン1位のチームに1勝のアドバンテージが与えられており、2試合の結果で1勝1分けの場合は延長戦で優勝を決定するレギュレーションだった)。

 そうした苦い思いをしていた木暮監督は、Fリーグを制するため、レギュラーシーズンで1位になれるチームづくりを目指したのだ。

 監督就任1年目、木暮監督はチーム内の世代交代を行なった。2年目はその若い選手たちに出場機会を与え、経験を積ませてチームの基盤をつくり、3年目には海外から有力な外国籍選手を獲得して一気にチームの力を高めた。このプランが成功した今季の大阪は、ブラジル人トリオが合計113ゴールを叩き出す活躍もあり、史上初めて名古屋を抑えてレギュラーシーズンで1位となった。

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