浦和、神戸、柏、広島、磐田...。
福田正博が分析するJ1各クラブの力

  • 津金一郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • photo by Kyodo News

 ただし、新加入選手でスタメンとして出場しそうなのはラファエル・シルバだけで、他の選手はバックアッパーになる可能性が高い。戦力の上積みという部分では、ほぼすべてのポジションでスタメン争いが生まれるほど補強した王者の鹿島と比べると、万全の補強ができたかは懐疑的だ。

 ここ数年の浦和は、シーズン終盤のプレッシャーが増す勝負どころで試合を落とし、優勝を逃し続けてきた。昨年までのように「結果」から目をそらして「内容」を逃げ道にしていては、悲願を達成することは難しい。これは選手だけの課題ではない。スタッフやサポーターを含めたクラブに関わるすべての人たちが危機感を持ち、プレッシャーと真正面から対峙できれば、2006年シーズン以来のリーグ制覇も近づくはずだ。

 2月25日(土)に幕を開けるJリーグは、第1節から王者・鹿島が大久保嘉人の加入したFC東京と、清武の復帰したⅭ大阪が俊輔擁するジュビロ磐田と激突するなど、好カードが多く組まれている。Jリーグ改革元年に相応しい内容の試合が数多く見られることを期待したい。

■Jリーグ 記事一覧>>

7 / 7

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る