レッズ西川周作「日本の将来のためにも、韓国人GKには負けられない」 (4ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 今回のキャンプでは、ペトロヴィッチ監督が例年とは違う練習メニューを提示するなど、変化が見られた。例えば、フルコートでの紅白戦は過去5年間で1回しかやったことがなかったが、それを今回は実施した。また、新加入の選手たちにレッズのやり方を習得させるメニューや、それらの選手たちを生かすような戦術練習も行なった。そこから、攻撃の引き出しをどんどん増やそうとしているのが見て取れる。

「真ん中を使ってサイドへ、という展開はミシャがこれまでも言ってきたことですが、今年は中央から、という意識がより強いですね。最終的にはサイドでの仕掛けになるのですが、サイドで1対1の状況を作るために、真ん中を効果的に使いながら、1タッチ、2タッチで(サイドへと)打開していく。さらに『速く』という意識づけの練習もしているので、後ろから見ていると非常に頼もしいです。

 フルコートの練習も珍しいですよね。今まではハーフコートでの紅白戦がメインだったけど、フィジカル強化のためにフルコートでの練習を増やす、という話を聞いています。ミシャ(の頭の中)は、本当に奥が深いというか、いろいろな引き出しを持っているので、さらに強くなれると信じています」

 西川は今年の6月には31歳となる。GKとして円熟期に入ってきているが、これからより長く活躍していくために、何か特別にやっていることはあるのだろうか。

4 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る