前園真聖もハマった5人制サッカー「アマ選手でも世界を獲れる!」 (2ページ目)

  • 津金一郎●文 text by Tsugane Ichiro  村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo

 F5WC日本大会のアンバサダーを務める前園真聖氏は5人制サッカーの魅力を、「ボールを蹴ってゴールを奪うという醍醐味においては、11人制、フットサル、5人制と、どれも同じですね。そのなかで5人制サッカーの魅力は、フットサルと11人制の両方の良さがミックスされている点でしょうね。だから両方の経験者が楽しめます」と説明する。

 その言葉どおり、各地区合わせて300を超すチームが参加した地方予選会を勝ち上がった各チームには11人制、フットサルの経験者が混在していた。中央大サッカー部員を中心に構成され、昨年の日本代表としてF5WC準優勝を果たした「TamaChan」、フットサル日本代表で主将も務めた元Fリーガーの北原亘、元Jリーガーの加部未蘭、横山翔平、宇留野純、Kリーグでプレーしたキム・ガンミョンなど"元プロ"を中心にした「KING GEAR FC」をはじめ、社会人フットサルリーグの強豪チームが参加していた。

 そうした錚々たる "アマチュア"の頂点には、2016年から関東フットサル1部リーグに昇格した「DEL MIGLIORE CLOUD群馬」が輝いた。

 決勝のKING GEAR戦は両チームとも勝利への執念を前面に出し、ゴールを奪い合う展開になった。白熱したプレーの応酬で前・後半各8分は瞬く間に過ぎ、勝負は2対2のままPK戦へ。PK戦で強烈なシュートを止めて優勝の立役者になったGKの山田忠志選手は、「あの1本はコースを確信していました。対戦することで多くのことを経験させてくれた他チームの選手のためにも、世界大会では昨年の結果を上回れるように頑張りたい」と、意気込みを口にした。

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