遠藤航、矢島慎也ら「リオ世代」のJでの台頭なくして、W杯の勝利なし (2ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Wataru Kohayakawa/AFLO

 それを考えると、来年のW杯に向けてリオ世代が台頭してくることは必須条件。徐々にその可能性は膨らみ始めてはいるものの、だがしかし、現状ではまだ物足りないと言わざるをえない。

 リオ五輪の登録メンバー15名(オーバーエイジ枠で出場の3名を除く)を見ても、そのほとんどが所属クラブではポジションを確保するところまでは来ているが、あとひと息。日本代表入り、さらには代表で主力を務めるには、Jリーグでの際立った活躍が求められる。

 昨季はアジアU-23選手権やリオ五輪本大会だけでなく、強化試合などのU-23代表の活動がシーズン中に入ることも多かったため、なかなか所属クラブでのプレーに集中しにくかった面はあるだろう。

 だが、Jリーグだけに照準を合わせることができる今季は、リオ世代の選手たちにとってステップアップの大きなチャンス。ある意味で"勝負の年"と言ってもいいだろう。

 いわばリオ世代の先頭を走る、浦和レッズのDF遠藤航は「コンディションはすごくいい。この(浦和の一次)キャンプですごく(コンディションが)上がったなっていう印象がある。練習試合もいいフィーリングでやれているし、ここまでは順調かなと思う」と言い、充実した様子をうかがわせる。

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