「クラブW杯を見て腹が立った」
浦和レッズ柏木陽介の激アツ逆襲宣言

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Wataru Kohayakawa/AFLO

「(MF矢島)慎也(ファジアーノ岡山→)とか、(MF長澤)和輝(ジェフユナイテッド千葉→)とかがオレのポジションを脅かすくらいのプレーをしてくれたほうが、オレもレベルアップしやすいから。そういうふうにやっていけたらいいなと思うし、そうでないと困るなっていうところはあるかな」

 MF菊池大介(湘南ベルマーレ→)、FWラファエル・シルバ(アルビレックス新潟→)、FWオナイウ阿道(千葉→)なども含め、新戦力については「みんな能力が高い」と言い、彼らの実力を認めながらも、だからといって、柏木の胸の内にあるのは危機感ではない。自分を脅かすような選手になってみろと、他を挑発するかのような、あふれんばかりの自信である。

「オレはいける試合は全部いきたい。だけど、(ACLの)移動も含めたら全試合に出るっていうのは、たぶん無理。だから、いい競争をしながら、(選手が)2チーム分いるという気持ちで戦っていけたらいいかなと思っている。(J1とACLを並行して戦う過密日程のなかで)自分が出ない試合ももちろんあるやろうし、そのなかでいい準備をしていくっていうか、一人ひとりがいい結果を出すためにやっていかないといけないのかなっていう気はしている」

 浦和の2017年シーズンは2月18日、まずは鹿島との再戦となるFUJI XEROX SUPER CUPでスタート。そして、21日にはACLが、25日にはJ1が、順に開幕していく。

 昨季の自信を胸に、獲れるものは全部獲る――。浦和の、そして柏木の新たな戦いは、もうすぐその火ぶたが切って落とされる。

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