鹿島がタイチーム相手に前半4失点。献身性を欠いた「らしくない」初陣 (2ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei

 今季の鹿島は現時点で、DFファン・ソッコ(→契約満了)が退団したのみで昨季の主力はほぼチームに留まっている。ここからスペインへの移籍が秒読みとなっているMF柴崎岳が抜けることも濃厚で、実際にこのタイ遠征に柴崎は参加していない。

 一方で補強に目を向ければ、MFレオ・シルバ(前アルビレックス新潟)、FWペドロ・ジュニオール(前ヴィッセル神戸)とJリーグでの実績十分なふたりのブラジル人選手を獲得したのに加え、ブラジル代表の経験を持つ23歳のアタッカー、FWレアンドロをSEパルメイラスより期限付き移籍で迎え入れた。

 さらに、前所属チームでレギュラーとして活躍したFW金森健志(前アビスパ福岡)とDF三竿雄斗(前湘南ベルマーレ)というふたりの即戦力も補強。優勝した昨季以上の戦力を手にしたことは間違いない。

 このタイ遠征で新戦力には、それぞれアピールの機会が与えられていた。そのなかで際立った動きを見せていたのがレオ・シルバ。初戦のスパンブリー戦では後半からピッチに立ち、鋭いボール奪取と視野の広さを生かした展開力、さらには前線へ果敢に飛び出す積極性も示して、逆転勝利に貢献した。対戦相手の選手からも「中盤のブラジル人選手が一番印象に残った」という評価を受けている。

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