福田正博が提言。日本に合ったサッカー構築へ、代表監督の任期を見直せ (5ページ目)

  • 津金一郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • photo by AFLO

 
 2016年のJリーグでは、多くの若い選手たちが台頭した。過去のオリンピック・イヤーでは、五輪代表選手のJ1でのプレータイムの少なさが懸念されたが、今回はGK中村航輔(柏)が28試合、DFの遠藤航(浦和)と亀川諒史(福岡)が共に27試合に出場。リオ五輪代表の選出から漏れた同世代の関根貴大(浦和)が32試合、中谷進之介(柏)も31試合に出場するなど存在感を示した。

 また、さらに下の東京五輪世代が彼らを突き上げていることも見逃せない。DF中山雄太(柏)は出場26試合のほとんどでスタメン起用され、川崎Fの三好康児はリーグ後半戦から出場機会を増やすと最終的に15試合に出場し、攻撃面で非凡さをみせた。

 彼らは、昨年11月にバーレーンで行なわれたAFC U-19選手権で日本を初めてアジア王者に導き、今年5月に韓国で開催されるU-20 W杯への出場権を獲得している。さらにその下の世代では、J3最年少デビューを果たした久保建英らが早くも活躍している。

 若い才能が成長してきている流れを2018年W杯ロシア大会以降も継続させ、2020年の東京五輪や2022年のW杯カタール大会へつないでもらいたい。それぞれの大会で過去最高の成績を収めるために、日本代表監督の任期を考え直してみる時期にきているのではないだろうか。

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