高松大樹の忘れられない光景。「ゴール裏を見たとき、本当に鳥肌が立った」 (5ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by Sportiva

 そういう熱を作るために、何かできないかって。長くやってきたおかげで、僕は大分ではそこそこ知名度があると思うので、いろんなところに行って、いろんな人と話すなかで、何かを感じ取ってくれればうれしいですね。具体的に何をやればいいのか、まだ模索中ですけど、いろんなことにチャレンジして、大分を盛り上げていきたいです」

 高松には忘れられない光景がある。それはナビスコカップ決勝で見た、ゴール裏の光景だ。

「あの日はすごくいい天気で、会場の国立に着いてバスから降りて、お客さんが来てくれているのかなと思ってピッチに出てみたら、もうすごい人で......。大分からこんなにたくさんの人が駆けつけてくれたかと思うとね。あのゴール裏を見たときは、本当に鳥肌が立ちました」

 大分の人たちの熱を感じたあの光景をふたたび見るために、高松大樹は引退後も大分のために走り続ける――。


【profile】
高松大樹(たかまつ・だいき)
1981年9月8日生まれ。山口県出身。小学3年生のときにサッカーをはじめ、進学した多々良学園高(現・高川学園高)ではインターハイや選手権で活躍する。2000年、大分トリニータに加入。2011年のFC東京時代をのぞき、プロ生活17年のほとんどを大分でプレーする。身長183cm。ポジションはFW。

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