高松大樹の忘れられない光景。「ゴール裏を見たとき、本当に鳥肌が立った」 (4ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by Sportiva

 大分のために戦い続け、気づけばグルッと回って、もとの位置に戻ってきた。それは多くを望まず、ひたむきに戦い続けた、高松らしいサッカー人生ではなかっただろうか。

 今年はサンフレッチェ広島のMF森﨑浩司やヴィッセル神戸のDF相馬崇人など、高松と同じアテネ五輪世代の引退が相次いだ。彼ら同世代の存在は、現役時代の高松に大きな刺激を与えていたという。

「ライバルというか、同世代の選手はみんな気になっていましたよ。(田中)達也も、(大久保)嘉人も、遼ちゃん(前田遼一)も、(佐藤)寿人も、特に同じFWの選手はね。僕のように引退を選ぶ選手もいるけど、まだまだやれる選手は簡単に辞めないでほしい。今はベテラン軽視になっていますけど、嘉人なんかはまだまだ結果を出していますからね。そういう選手がいるから、若手も伸びる。もっともっと、がんばってほしいですね」

 気になる引退後の進路は、まだ定まっていない。最終的には大分で監督になりたい、という夢はあるものの、それはしばらく先のこと。ここでも高松の根源にあるのは、やはり『大分のために』という想いだ。

「サッカーだけじゃなく、いろんなことで大分県を盛り上げたいですよね。大分の人は熱しやすいけど、冷めやすいところがあるんですよ。継続的に盛り上げていくためには、こちらから働きかけていくことも大切だと思うんです。2020年には東京五輪もあるし、大分から多くの選手が参加してほしい。

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