ジュビロ名波監督が語る理想の攻撃
「パス600本、ゴールまで16秒」

  • 浅田真樹●構成 text by Asada Masaki
  • photo by Yohei Osada/AFLO SPORT

 それに加えて、いい守備がいい攻撃につながるという意味では、昨季J2でやっていたように、高い位置でボール奪って、16~18秒くらいでフィニッシュまでいけるようなシーンを増やさないといけない。その回数が増えていくことで、ゴール前の回数も増えて、お客さんにとってもエキサイティングなゲームになると思うので。それがホームで勝つことにもつながると思います」

――確かに、今季はホームであまり勝てませんでした。

「ファーストステージで3勝しただけですから。ホームで勝てないのは、うちの大きな課題のひとつです。ただ、それは選手だけで解決できることではないとも思っています。我々も面白い試合をお見せできるようにがんばるので、スタジアムのサポーターのみなさんにももっと盛り上げてほしいです」

――「いい守備がいい攻撃につながる」という話もありましたが、守備面での課題はどうですか。

「クロスやラストパス、シュートに対して、ボールアプローチの距離がまだ遠い。一昨年のシーズン途中で自分が監督に就任した頃は、とにかくボールアプローチが鈍くて、好き放題にクロスも入れられ、シュートも打たれてしまっていた。そこで、とにかく1.5mという数字を明確に示して、『そこまで距離を縮めることを自分に課せ』と、選手には伝えてきました。1.5mまで詰められれば、相手もなかなかやりたいことができませんから。

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