クラブW杯1強6弱の現実も「ガンバレ鹿島、レアルの本気を引き出せ」 (2ページ目)

  • 浅田真樹●文text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio


 トヨタカップが始まった当初は、南米勢が優勢だった。だが、次第にヨーロッパ勢が巻き返すようになり、計25回の通算成績は南米12勝、ヨーロッパ13勝。ほぼ互角の勝負が繰り広げられたことは、数字が証明している。

 ところが、トヨタカップの発展的解消により、2005年にクラブワールドカップの歴史が始まると、流れはヨーロッパ優勢へと大きく傾いた(2005年のみ名称はクラブ世界選手権。2000年に単発で行なわれたクラブ世界選手権は除く)。

 2004年以前のヨーロッパvs南米の一騎打ちとは違い、6大陸連盟のチャンピオンが出場するようになったが、実力的にいえば、出場枠を下に広げただけのこと。ヨーロッパ勢を脅かす存在となりえないのは当然だった(2007年から開催国チャンピオンの出場枠が加わった)。


 昨年までのクラブワールドカップ通算11回の成績では、ヨーロッパの優勝8回に対し、南米はわずかに3回。しかも、3回のうち2回は大会がスタートした当初の2005年、2006年のもので、2007年以降の9年間で言えば、2012年にコリンチャンス(ブラジル)が勝ったのみである。

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