もはや相手も怖がらない。遠藤保仁が語るガンバ大阪「停滞のシーズン」 (5ページ目)

  • 佐藤 俊●構成 text by Sato Shun
  • 説田浩之●撮影 photo Setsuda Hiroyuki

 今季は、年間勝ち点1位のレッズと同2位の川崎フロンターレには大きな差をつけられた。特にレッズには、セカンドステージの大一番で引導を渡され、ルヴァンカップ決勝でもPK戦まで持ち込んだが退けられた。これまで、大事な試合ではレッズに負けないガンバだったが、今季はそれが覆(くつがえ)されてタイトルを逸した。

「レッズは今季、守備が安定していたね。独特のスタイルだけど、それがハマッて、しかも移籍してきた選手が結果を出せるようになった。もともと力のあるチームだけど、今季のような成績が3年続けば、本物の"強いチーム"になっていくと思う。

 フロンターレはたまに転けるけど、風間(八宏)さんがいいスタイルを作り出した。(サッカーの)楽しさでいうと、一番なんじゃない。あれだけ攻撃のバリエーションがあるのは本当にすごいことだし、見ているお客さんも楽しいと思う」

 ガンバはチャンピオンシップ出場こそ逃したが、天皇杯では3連覇の可能性を残している。しかも元日の決勝は、ホームの吹田スタジアムで行なわれる。リーグ戦のホーム最終戦、遠藤は自身の挨拶の際に「元日は空けておいてください」とファンに訴え、タイトル死守に意欲を見せた。

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