セミプロ相手に薄氷の勝利。クラブW杯で鹿島の「内弁慶」がまた出た (3ページ目)

  • 浅田真樹●文text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影photo by Sano Miki

 実は、鹿島が海外勢に弱いのは今に始まったことではない。それはACLの成績を見れば明らかだ。

 過去、日本のクラブでACLを制したことがあるのは、浦和とガンバ大阪。ほかでは名古屋グランパス、柏レイソルがベスト4まで進出している。

 ところが鹿島は、川崎フロンターレ、セレッソ大阪と並び、ベスト8が最高成績。ベスト8なら悪くないと思われるかもしれないが、鹿島の場合、日本国内で圧倒的な強さを見せている分、ほかのクラブとはそもそも出場回数が違う(通算6回出場)。それを考えれば、むしろ鹿島はACLでの弱さが際立っている。

 以前のACLは出場クラブ数が現在より少なく、大会方式も異なっていたため、一概に過去の成績との比較はできないが、鹿島が一度もベスト4以上に進出していないことだけは確かだ。

 さらにいえば、ACLの前身であるアジアクラブ選手権にさかのぼっても、鹿島はベスト4以上の成績を残していない。ジュビロ磐田が優勝1回、準優勝2回の成績を残している一方で、鹿島はグループリーグ(4チーム中2チームが準決勝に進出する準々決勝リーグ)すら突破したことがないのだ。

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