愛するセレッソをJ1へ。手負いのエース・柿谷曜一朗の悲壮な覚悟 (5ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 説田浩之●撮影 photo Setsuda Hiroyuki

 柿谷によれば、右足首の状態は「手術をしたので、(違和感があるというより)違和感しかない」。「やればやるほどしんどいので、しっかり休んでラスト1試合、足がもってくれるよう調整するだけ」と語る。

 今季J2での成績は、20試合出場でわずか5ゴール。セレッソ復帰が決まった当時のことを思えば、期待通りの活躍とはとても言い難い。当然、そこには1年を通してクラブの力となり、自動昇格に導けなかった悔しさがあるのだろう。

 手術にまで至ったケガからの復帰間もない柿谷が、多少なりとも無理をしているのは間違いない。

 クラブの成績は上向かず、自身もケガに苦しんだ2016年シーズン。だからこそ、柿谷は悲壮とすら思える覚悟を携え、最終決戦に挑む。

 愛するセレッソへ歓喜の瞬間をもたらすために。

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