胸を張る松本山雅・反町監督。
3位で終戦も昇格プレーオフに自信あり

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 日刊スポーツ/アフロ●写真 photo by Nikkan sports/AFLO

 指揮官はおどけた。老獪な笑みに、策士の本性は隠されている。そんな気は毛頭あるまい。開幕6節までは黒星が先行するも、そこからチームを上昇させた。後半戦は16試合負けなしで着実に勝ち点を稼いだ。選手の才能を捻出。この日も、左アウトサイドの選手をケガで欠き、シャドーの石原も不在ながら、どうにかやりくりしている。

 なにより厳しい戦いを重ね、選手たちが自信を手にしつつある。

「今日の勝利を次のエネルギーに変えていきます。プレーオフはdead or alive。ホームアドバンテージ(上位チームのホーム開催で、引き分けでも勝利)を生かし、勝ち星を取れるはず」

 反町監督は覚悟を決めた。死ぬか生きるか。それ以上に、人生を謳歌できる瞬間はない。

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