2016.11.04

高校サッカー埼玉の古豪・武南が
10年ぶりの選手権へ新鋭・昌平に挑む

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva

 監督の言葉通り、ここまでの予選3試合で17得点を挙げ、相手を圧倒してベスト8まで駒を進めた。守備面でも、DFで主将を務める柳田真志を中心に失点ゼロ。10年ぶりの選手権出場が現実味を帯びてきたが、柳田は「昌平との試合では今まで通りにはいかないと思います」と、埼玉の「新鋭」との試合を前に気を引き締める。

 昌平高校サッカー部が創部されたのは、奇しくも武南高校が初めて選手権に出場した1979年。歴史はあるが、本格的に強化を始めたのは藤島崇之監督が就任した2007年からだ。当初は約20人の部員にボールの止め方といった基礎を教えることからはじめ、2014年には選手権に初出場するまでに飛躍を遂げた。武南高校が涙を飲んだ今夏のインターハイ予選を制し、本戦では優勝候補の東福岡を倒して第3位に輝くなど、全国の高校サッカーファンを驚かせた。

 武南の大山監督は昌平の印象について、「高度なパスサッカーをするチーム。それを実践できる能力の高い選手も揃っている」と語る。昌平の部員は今や200人に迫るまでに増加。村松明人コーチが街クラブのFC LAVIDAの監督を兼任するなど、選手育成にも力を入れてきたことでチーム内の競争が激化した。

 そのなかで中核を担う選手はJリーグのクラブからも注目され、U-19日本代表のMF針谷岳晃がジュビロ磐田へ、インターハイ最優秀選手に選出されたMF松本泰志がサンフレッチェ広島への内定を決めている。