2012年に降格した神戸の状況に類似。ジュビロ磐田のJ1残留なるか (3ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Masashi Hara/Getty Images

 太田をはじめ、多くの選手が口にしていたように、磐田はボールを奪うことはできていた。それをうまくカウンターにつなげることができれば、結果として得点はできなくとも、もう少し試合をコントロールできたはずだ。それができれば、ここまで浦和に攻め続けられることもなかっただろう。ホームで残留を確定させられるチャンスがあっただけに、「もったいなかった」(太田)というのが、本音に違いない。

 それでも、キャプテンのMF上田康太が語っていたように、今の流れを考えると、磐田にとっては「ここで自信をなくしてしまうのが一番よくない」。

 11月3日に行なわれるセカンドステージ最終節を前に、J2降格の可能性を残すのは、13位の磐田(勝ち点33)以下、14位ヴァンフォーレ甲府(勝ち点31)、15位新潟(勝ち点30)、16位名古屋(勝ち点30)の4クラブ。そのなかで、引き分けでも自力残留を決められるのは、磐田だけなのだ。14位以下の3クラブにも、それほど勢いはなく、客観的に見て、磐田が残留する可能性は高い。

「自信を持って(最終節に)臨みたい。プレッシャーはかかるが、アグレッシブにいくことが勝利につながる」

 まさに、そう語る上田の言葉どおりである。

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