福田正博が考える、「第2の久保建英」が
日本サッカー界に現れる条件

  • 津金一郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • photo by AFLO

 ユース年代の活躍は、日本サッカーの明るい未来を予感させてくれる。その中心にいるのが、今回のU-16日本代表の一員である、久保建英であるのは間違いない。

 これまで、バルセロナのユース育ちという話題が先行していたが、U-16アジア選手権がテレビ中継されたことで、彼のプレーを初めて目にした人も多いだろう。コンディションの悪いグラウンドでも、ボールをしっかりとコントロールできる圧倒的なテクニック、広い視野と高度な戦術眼。世界のトップクラブが熱視線を送る理由は誰の目にも明らかだった。

 15歳の久保くんは、9月にFC東京でトップチームに選手登録されたことで、中学生Jリーガーとなる可能性がある。出場が実現すれば2004年3月の森本貴幸(当時・東京ヴェルディ)以来となり、注目度も高まっている。だが、私は彼がすぐにJリーグでプレーすることには慎重論を唱えたい。

 U-16アジア選手権でも森山監督が久保くんを2戦連続でスタメン起用しなかったことからもわかるように、圧倒的なテクニックを誇るとはいえ、まだまだ身体は成長期でフィジカルはできていない。

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