フットサル日本代表の再建を託す、
ブルーノ・ガルシア新監督とは何者?

  • 河合拓●取材・文・撮影 text & photo by Kawai Taku

 名古屋キャンプの初日、宿舎に集まった選手たちに向けて監督は、「毎回の練習から100%以上の力を出すこと。それが、新チームのコンセプトだ」と、声を掛けたという。フットサル日本代表の合宿は、月曜日の午後から水曜日の午前まで、4度のトレーニングをするというのが通常だ。選手の多くは日曜日にFリーグの試合をこなしているため、月曜のトレーニングはリカバリーに充てられることが多い。

 ところがブルーノ監督は、初日からかなり負荷のかかるトレーニングを行なった。FP(フィールドプレーヤー)星龍太(名古屋オーシャンズ)は、「ある程度はハードにやるかなと予想していましたが、それを上回る内容だったので驚きました」と話す。

 最初のセッションで強度の高いトレーニングを行なったことには、理由があった。W杯予選に敗退した日本代表は、今年4月にもベトナムと国際親善大会で対戦している。このとき、木暮賢一郎監督が率いた日本はベトナムに7-0と圧勝しているのだ。W杯予選というもっとも大事な一戦でジャイアントキリングを許した日本だが、両国の力の差は依然として明確にある。

「毎回のトレーニングから100%を出すこと。それが、試合にも表れる」

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