ミスを恐れず。原口元気の「野性プレー」が
ハリルジャパンの攻撃の形

  • 津金一郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

 日本代表にとって、11月15日にホームで行なわれるサウジアラビア戦は重要だ。前半戦最後の試合でグループ1位のサウジアラビアを叩けば、勝ち点で並ぶ。さらに、2017年に日本のホームで行なわれるのはタイとオーストラリア戦のみ。UAE、イラク、サウジアラビアとの3試合はアウェーでの戦いになる(イラク戦は中立地開催の可能性が高い)。苦しい展開が予想されるだけに、11月のホームでの試合は勝ち点3を奪っておかなければならない。

 サウジアラビアはアジア最終予選のタイ戦(1−0)、イラク戦(2−1)は、守備陣でボールを回すのらりくらりとしたサッカーをしていたが、その後は激変した。第3戦のオーストラリア戦(2−2)、第4戦のUAE戦(3−0)では、高い位置からプレスをかけてボールを奪い、すばやくパスを展開するサッカーを見せている。グループ首位に立っているのは決してフロックではなく、楽観視できる相手ではない。

 日本にとっての追い風は、11月11日にオマーンと親善試合をした後にサウジアラビア戦に臨めること。ヨーロッパ組にとっては、長距離移動や時差などによるコンディション不良を調整する時間がある。このメリットを最大限に活かし、大一番で勝ち点3を奪いたい。5戦を終えて勝ち点を10で前半戦を折り返すことができれば、2017年3月から再開される戦いにも光明が差し込むはずだ。

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