2016.10.13

データも強さを証明。青森山田の
「頭と体をフル稼働させる」サッカー

  • スポルティーバ●文/撮影 text&photo by Sportiva


 決勝の相手は、同じ東北勢の尚志高校(福島県)。常に選手とボールが動く高速パスサッカーで、決勝トーナメント準決勝では星陵高校(石川県)を4―2と圧倒するなど、予選リーグから全勝で決勝へと駒を進めてきた。

 練習試合を含め、何度もしのぎを削りあってきたライバル対決は、データスタジアム株式会社の試合データからもわかるように、ワンタッチパスの比率が多いスピーディーな展開となった。

両チームに提供されたデータスタジアムの試合データ

 最初にペースをつかんだのは尚志だった。持ち前の短く速いパスで青森山田のプレッシャーをかわし、前半15分までに2本のシュートを放つ。攻撃の起点となったのは、左サイドを中心に両チーム最多となる13本のパスを交換した、17番MFの吉田と11番FWの伊藤。特に、伊藤の前への意識は際立っていた。ボールを受けると相手ゴール方面にターンしてドリブルを仕掛け、ポスト役としても後方へのパスはほとんどなく、常にゴールに向かう姿勢を貫いた。