2016.09.17

ジュニア世代の試合データから読み取る、
8人制サッカーの可能性

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva

 実際に、U-11大会決勝ではタックル数の多さが際立った。

U-11大会決勝を戦った両チームに提供されたデータU-11大会決勝を戦った両チームに提供されたデータ

 決勝に進出した両チームに提供される、データスタジアム株式会社の試合データでも、横浜F・マリノスプライマリー(神奈川)の24回、レジスタFC(埼玉)の22回という両チームのタックル数がインパクトスタッツ(試合で優れていた、特徴的だった数字)に選ばれている。Jリーグの1試合平均のタックル数は9.3回(40分換算)。その2倍以上の数字となったが、レジスタのファウル数が0回だったように、クリーンなボールの奪い合いが展開された。

 フィールドが狭いため、ボールを奪ったら少ないタッチで相手ゴール前に迫ることができる。それを意識した攻めを見せたのはレジスタだ。プレー平均位置の図からもわかるように、ハーフウェイラインより前で積極的にボールをチェイスし、こぼれ球を相手の倍となる16回拾って2次、3次攻撃につなげた。そして、ディフェンスが寄ってくる前にワンタッチでシュート。ゴール前に持ち込むだけでなく、MFの6番・中田選手がPA外から4本のシュートを放つなど、マリノスゴールを幾度もおびやかした。

 守備の時間が長くなったマリノスは、ボールを奪取する能力に長け、相手からのタックルにも強いDFの14番・佐藤選手を中心にゴールを死守した。ボールを奪ってからは、最終ラインが高いレジスタDF陣の裏を狙うスルーパスを多用。これが功を奏し、後半6分にドリブラーのFW、13番・斎藤選手が抜け出して決勝点を挙げた。