福田正博が指摘。リオ五輪で露呈した日本サッカー界の根深い問題点 (6ページ目)

  • 津金一郎●構成 text by Tsugane Ichiro

 では、どうすればいいのか? まず、Jリーグで日常的に国際経験を養えるシステムの構築。これこそが、今後の日本サッカーの課題だろう。Jリーグではファウルの基準を海外リーグと同じように設定しているが、それだけでは限界がある。人種、体型、ものの考え方や価値観などが日本人とは異なる、さまざまな国の選手をJリーグに取り込み、そうすることで、日本人選手が国内でプレーしながら"国際経験"を積めるようにする。そうした抜本的な改革が必要ではないだろうか。

ここから何人の選手がハリルジャパン入りを果たすか photo by JMPAここから何人の選手がハリルジャパン入りを果たすか photo by JMPA 4年後のオリンピックは東京で行なわれる。次の五輪代表世代は、バルセロナのユース育ちの久保建英など、若手の成長に期待しつつ、メキシコ五輪以来となる54年ぶりのメダル獲得を目指してほしい。

 それだけに、日本サッカー協会には「選手の国際経験」や「オーバーエイジ枠」といった問題に対して、本気で取り組む姿勢を打ち出してもらいたい。そして、東京オリンピックでは、日本サッカーが話題の中心になることを願っている。

津金一郎/構成

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