福田正博が指摘。リオ五輪で露呈した日本サッカー界の根深い問題点 (3ページ目)

  • 津金一郎●構成 text by Tsugane Ichiro

 今回オーバーエイジ枠でメンバー入りした興梠慎三、塩谷司、藤春廣輝の3選手は「リーダーシップ」や「国際大会での経験値」に特徴がある選手ではなかった。手倉森監督が3選手に望んだことは、U-23年代の選手では埋められないポジションを彼らに任せて、チームの戦力をアップすることだったはずだ。

オーバーエイジでメンバー入りしたFW興梠 photo by JMPAオーバーエイジでメンバー入りしたFW興梠 photo by JMPA もちろん、弱点のポジションを埋める選手が、リーダーシップや国際経験を持ち合わせているのに越したことはない。それを望むのであれば、そうしたキャラクターや実績のある選手を招集するべきであり、リオ五輪のブラジル代表が、ネイマールというチームの中心になる選手を招集したように、日本サッカー界もA代表のレギュラークラスを招集できるようなバックアップ体制の構築を今後考えるべきだろう。

 また、今回のリオ五輪でのグループリーグ敗退の原因を考えると、日本サッカー界が抱える根深い問題点に目を向けざるをえない。

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