2016.08.20

川崎F・小林悠が語るチームの変貌
「風間監督のゲキも今季は熱い」

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • 甲斐啓二郎●撮影 photo by Kai Keijiro

 試合中も自分に言い聞かせているんですよ、『こういう試合で決めるのは誰だ? 自分だろう!』って。『また、おまえはここで負けて悔しい思いをするのか?』『終わったあとに悔しい思いをするのは自分だぞ』と、自分自身に問いかける。『それが嫌ならゴールを決めるのは誰だ? 自分だろう』って、自分で自分を奮い立たせる言葉を言うように意識しています」

――言葉を口に出すことで、モチベーションも上がって、ポジティブになることもできます。

「本当にそれです。"言霊(ことだま)"っていうくらいですからね。今シーズン、チームが負けそうな試合を引き分けに持ち込み、引き分けそうな試合を勝ちにできている要因もそこにあると思っています。今シーズンはチーム全体からポジティブな声が増えてきた。

 僕自身もチームが苦しいときには、必ずリョウタとショウゴ(谷口彰悟)に声を掛けるようにしているんです。彼らは、それぞれMFとDFとしてピッチの中央でプレーしていますから。ヨシトさんやケンゴさんは経験豊富で、自分たちで気持ちをコントロールできるので、リョウタとショウゴのふたりが慌てなければ、チームが崩れることはない。だから、たとえ失点したとしても、『リョウタ!』『ショウゴ!』って必ず名前を呼んで、目を合わせてから『慌てるな。大丈夫だ!』って、手を叩いて言うようにしている。それで、チームの団結力がさらに高まっているような気がするんですよね」