7試合連続G。フロンターレ小林悠に大爆発のわけを直撃してみた (5ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • 甲斐啓二郎●撮影 photo by Kai Keijiro

――ケガしなければ、それに越したことはないですよね。それも、過去の苦い経験があって、それを無駄にしなかったから、今があるのでは。

「そうですね。ケガはしたくてしているわけじゃないですけど、したことによって、選手としても、より(いろいろなことを)考えるようになりましたし、自分に何が足りないのかを見つめ直す機会にもなりました。すべてが無駄にはなっていないと思っています」

――コンディション維持の取り組みの他、今シーズン、プレー面で工夫しているところはありますか?

「今、意識しているのは、自分のマークにつくDFの特徴を早く把握することですね。この選手は自分に食いついてくるのか、それとも距離を取ってくるのか。DFの裏を狙って動いたときに、(相手DFが)どのくらい反応するのか、ということもファーストプレーで見極めるようにしています。その反応を見て、頭に叩き込みながらプレーしていますね」

――ということは、チャンスを迎える前から多くの駆け引きを相手DFとしているわけですね。

「得点の伏線となるような動きもかなりしていますね。それこそ、ヴァンフォーレ甲府戦(セカンドステージ第7節)では、相手が集中していたこともあって、前半は1本くらいしか裏に抜け出せなかった。得点を決める場面までは、なかなか隙もなくて。でも、チャレンジしていた結果、得点シーンでは『いける!』って思ったんです」

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