7試合連続G。フロンターレ小林悠に大爆発のわけを直撃してみた (2ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • 甲斐啓二郎●撮影 photo by Kai Keijiro

「昨シーズンは筋肉系のケガが3回くらいあって、ヒザも手術しましたし、本当に苦しんだんですよね。実際、試合に出れば活躍できていたし、試合にさえ出場できれば、チームの勝利に貢献できるという思いはありました。だから、まずはケガをしないことを第一に考え、いろいろな人に相談もしました。改善されるのであれば、何でもやろうと思ったんです。

 ケガする原因がメンタルにあるのではないか、と考えたこともあります。それで、今は行っていないんですけど、昨シーズンはメンタルトレーニングに通っていた時期もありました。そのとき、トレーナーの方が自分の性格を分析してくれて、そこで言われたのが、『小林くんは無理をしすぎる傾向にある』ということでした。そのうえで、『無理した反動は自分の身体に返ってくるんですよ』というアドバイスをしてくれたんです。

 それからは、昨シーズンまではほぼ毎日のようにやっていた、全体練習後の居残り練習を我慢するようにしたんです。本当はサッカーが大好きなので、毎日でもシュート練習はしたい。だけど、やり過ぎてしまうと身体の負担になってケガをするリスクも増える。そのため、今はグッと堪えて我慢しています。

 それこそ、ヨシトさん(大久保嘉人)は毎日、残ってシュート練習をしているんですけど、本当は(それが)すごく羨ましい。でも、あの人は身体の頑丈さがケタ違いですからね(笑)。きっと、僕が真似したらケガしちゃう。いつも『いいなぁ』ってヨシトさんを横目で見つつ、練習を引き上げてクラブハウスに戻っています(笑)」

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