「出場機会の少ない選手のために」ニューバランスチャンピオンシップの意義 (2ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva

 選手育成のため、「経験の積み重ね」を強調する酒井氏。数年で終わるのではなく、長く大会を継続していくためには、大会のレベルを高く保つことが不可欠となる。

「その点においては、先月行なわれたU‐13の大会は充分に全国レベルに達していたと思います。選手のプレーの質は高かったですし、各チームとも監督が帯同して、真剣に取り組んでくれているのが本当に素晴らしかった。

 主催者である我々も、選手たちが本気で頑張れる環境を作ることを心がけました。その一環として取り組んだのが、決勝まで進んだ2チームに提供される、データスタジアムさんの試合データ。プロチームでも使用されているデータを見ながらプレーを振り返ることで、出場した選手たちは"子ども"ではなくて"一人前の選手"として扱われていると実感できる。出場機会の少ない選手たちにとって、大きな自信になるんじゃないかと思うんです」

 すべては、サッカーをする子どもたちのために。そんなニューバランスの思いに賛同し、大会実現に尽力したひとりが、株式会社時之栖のスポーツセンター長を務める阿山恭弘氏だ。

「あくまで、子どもたちに有益なものであればということで協力させてもらいました。大会に参加するほかのチームを見るだけでも自分たちに足りないことを発見することができますし、これから大会が認知されていくことで、全国のチームの目標にもなる。そういった目標が増えることは、サッカー界全体のレベルの底上げにもなりますからね」

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