「大変革」起きず。ジェフ千葉は監督交代で今度こそ変われるのか (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Yamazoe Toshio

 選手たちは、自分たちの責任を感じながらも、この監督交代を前向きに捉えていた。固定されかけていたメンバーが刷新されるという期待感があるうえ、何よりこれまでに比べて、戦術も、ビジョンも明確になったからだ。

 そして迎えた、新体制となって初戦の横浜FC戦(第26節/7月31日)。ケガ人の関係もあって、メンバーはこれまでとほぼ変わらなかったが、「複数失点し、勝てていない試合が多かったので、まずは無失点に抑えることをプランの最初に持ってきた」(長谷部監督代行)と、前線からのボールの取りどころをこれまでよりも明確にし、全体をコンパクトにして戦う狙いを持って試合に入った。

 しかし、横浜FCのロングボールに対してDFラインが下がってしまい、それに合わせてボランチも後退。中盤にスペースができて、セカンドボールはことごとく相手に拾われて、押し込まれる展開となった。結果、先制点を奪いながらも、その後に2失点して簡単に逆転を許した。グラウンド状態が悪く、思うようなサッカーができなかったこともあるが、前半は長谷部監督代行の色を出すことができなかった。

 後半に入ると、早々に疲れが出たのか、横浜FCの選手たちの動きが鈍くなった。さらにリードを守ろうとやや守勢に入ったことで、主導権はジェフが握った。そこで、長谷部監督代行は選手交代を駆使して反撃を試みた。

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