新鋭・横浜創英は異色の「丁寧なサッカー」でインターハイ優勝を目指す

  • 佐藤 俊●文・写真 text & photo by Sato Shun

「目標は日本一です。ただ、絶対に日本一になるんだということよりも全国大会に行ったことがない選手ばかりなので、まずは全国レベルを経験する。そこで自分たちのスタイルで戦う。ここが通用しないとか、こんなにうまい選手がいるんだとか、それを肌感覚で分かってもらいたいですね。  

 そのためには1試合で帰ってくるわけにはいかない。青森山田、星稜をはじめ、できるだけ全国の強豪校と戦い、経験して、力をつけていきたいです。それを横浜に持ち帰って練習のモチベーションにして、選手権(県予選)の戦いに繋げていきたいと思っています」

 インターハイは試合時間こそ70分と短いが、試合は初戦から3日間連続で戦い、1日オフで決勝まで3日間連続で試合をこなすハードスケジュールだ。横浜創英は、全国の強豪校のようにターンオーバー制を敷くことができず、1試合1試合全力で戦うしかない。宮澤監督に鍛えられた雑草集団が世界の潮流と抗うスタイルで全国のサッカーエリートたちとどう対峙するのか。

 27日、那覇西戦で戦闘開始だ。

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