リオ五輪「選ばれなかった」このU-23選手がJ1で大暴れ (5ページ目)

  • 飯尾篤史●文 text by Iio Atsushi
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 J1で今なお輝きを放っている各クラブのバンディエラ、ガンバ大阪の遠藤保仁、鹿島アントラーズの小笠原満男、川崎フロンターレの中村憲剛に共通するもの――それは、五輪への出場経験がないことだ。それでも、彼らはリーグを代表する選手へと成長し、日本代表としてW杯を戦った。

 五輪で世界の同世代と戦って自分のレベルを知り、その肌感覚を糧にA代表選出、W杯出場を目指すのは、ある種の王道ではあるが、五輪に出られなくても、代表への道が閉ざされるわけではない。むしろ、五輪に出られなかったというリバウンドメンタリティーが、その後のサッカー人生で大きく花開かせることが往々にしてある。

 オリンピック期間中もJ1は開催されている。この夏、リオを経由せずにロシア行きを狙う男たちのプレーにも注目したい。

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る