2016.07.22

サッカー試合を丸見えに。データスタジアムの驚速入力を見た!

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva

 事前準備が終わって映像が試合に切り替わると、その入力スピードは速いのなんの。男性スタッフは左手で映像をコマ送りしながら、選手がボールにタッチするごとに「○○選手、トラップ。○○選手、パスカット......」などと、右手でそのプレー内容を次々に打ち込んでいく。

「ひとつの試合で打ち込むプレーは平均2000くらいですかね。今作業をしている彼はエキスパートなので、1試合のデータ入力を約10時間で行ないます。選手の判別やプレーの判断などには慣れが必要ですから、新人のスタッフになると倍の20時間くらいかかることもありますね」

 この速さでも10時間......。恐るべき集中力と根気のいる作業で集計された膨大なデータは、各チームやメディアに提供され、活用されるという。


見やすくまとめられたデータ(サンプル)見やすくまとめられたデータ(サンプル)
「各チームには、戦術の見直しやチームの強化に役立ててもらうため、選手がピッチのどこでプレーする時間が長かったか、パスの方向や成功・失敗数など、選手たちのプレーを細かいところまで網羅したデータを提供しています。選手がシュートを打った瞬間をピックアップして、前後のプレーがどうだったかというのも簡単に確認することが可能です。

 それに対して、メディアに提供するデータはもう少し簡略化された、視聴者や読者が見やすいものになっています。例えば、試合の中継やスポーツニュースで、ボール支配率やパス本数・パス成功率などが出てくるのを見たことがあると思いますが、ああいった視聴者の方々がより試合を楽しめるようなデータを、わかりやすくまとめています」