2連勝から連続ドロー。ガンバ大阪は強いのか、まだダメなのか (4ページ目)

  • 飯尾篤史●文 text by Iio Atsushi
  • photo by Yohei Osada/AFLO SPORT

 パトリックに続く2本目、3本目の"スピアヘッド"は誰になるのか――。

 この日で言えば、サイドハーフを務める阿部や倉田、途中出場のアデミウソン。あるいは、この日は出番がなかったが、ロングランができるMF大森晃太郎などもうってつけだろう。リオ五輪に出場するMF井手口陽介に代わって倉田がボランチに回るなら、大森の左サイドハーフでの出場は十分に予想される。

 待ちに待った専用スタジアム、市立吹田サッカースタジアムを手に入れた今季、ガンバはアデミウソンや藤本を補強して進化を図ったものの、アデミウソンをうまく組み込めず、アウクスブルクに移籍した宇佐美貴史のポジションも含め、選手の立ち位置における最適解を見出すまでに時間がかかってしまった。

 だが、遠藤のトップ下起用が固定され、コンビネーションはようやく確立されてきたようだ。倉田がうっすらと笑みを覗かせる。

「ファーストステージと比べたら、ゴール前までボールが行くようになったので全然違う。もちろん、僕らもこれで満足してないし、ファンも満足してないでしょうけど」

 12月のFIFAクラブW杯は今年、市立吹田サッカースタジアムでも開催される。ホームスタジアムで国際大会を戦うチャンスを得るには、Jリーグチャンピオンシップで優勝しなければならない。ファーストステージで出遅れたガンバにとって、チャンピオンシップに出場するには、セカンドステージでの優勝が不可欠だ。

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