遠藤保仁が語るガンバ低迷の理由「選手の考え方にギャップがある」 (5ページ目)

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • 牛島寿人●撮影 photo by Ushijima Hisato

 若い選手が中心のチームならば、点を奪ったあとの試合の進め方において、稚拙(ちせつ)さが出てしまうこともある。だが、ガンバは経験豊富な選手が多い。なあなあの状態で、同じ失敗を繰り返しているのはいただけない。

 現状打破について、遠藤はどう考えているのだろうか。

「まずは、個々の選手がすべきことを徹底する、ということ。守備のときは(自らが守るべき)ポジションをしっかりとる。ボールホルダーにしっかり行く、とかね。人任せにしているから、フリーで(クロスを)上げられたりして、簡単に点を取られてしまう。それは、守備のやり方うんぬんというより、ひとりひとりの意識の問題。経験のある選手が多いから、そこをしっかり徹底して、結果が出れば調子は上向いていくと思うけど。もちろん、そんなに甘くないのもわかっている。まあ、今は我慢の時期だなって思う」

 とはいえ、時間は待ってはくれない。セカンドステージはすぐに始まる。

 チャンピオンシップ出場を考えると、ステージ優勝か、年間順位(3位以内)では最低でもファーストステージ3位の浦和(勝ち点33)を上回ることが必要になる。単純計算で言えば、勝ち点9差ある浦和よりも4試合は多く勝たなければいけない。それも、ドイツのアウクスブルクへ移籍する宇佐美が抜けて、夏にはリオ五輪のメンバー入りが濃厚なDF藤春廣輝や井手口が不在になる中で、だ。現在のチームの調子を踏まえると、かなり難易度が高いミッションとなる。

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