芝生を植える男、G大阪・丹羽大輝「日本代表のレギュラーを目指す」

  • 竹藤光市●文・写真 text & photo by Takefuji Koichi

 ガンバ大阪のDF丹羽大輝は先週、熊本に入り、被災地復興活動の一環として、被災地の幼稚園、小学校、中学校の土のグラウンドを芝生化する「NSP 丹羽(N)芝(S)プロジェクト(P)」を実施した。同県出身のチームメート野田裕喜、一美和成やベガルタ仙台の六反勇治など熊本ゆかりのJリーガーたちと一緒に被害の大きかった益城町にあるあじさい幼稚園を訪問して、芝生の植え付けやサッカー教室を行なった。

 そこで、このプロジェクトの活動を現地で取材し、これまでの経緯や主旨を、主催者である丹羽選手に聞いた。また、優勝候補のひとつに挙げられながら、6位に終わったJリーグファーストステージについて、自身の現在についても語ってもらった。

幼稚園児とサッカーをするガンバ大阪・丹羽大輝幼稚園児とサッカーをするガンバ大阪・丹羽大輝

――『NSP 丹羽芝プロジェクト』を企画し、実施するきっかけは何だったのでしょう。

「東日本大震災があったとき、被災地にボールを贈る活動をしていました。その延長線上でサッカー教室をしてボールを自分の手で渡そうと現地を訪れたとき、まだまだ復興が進んでいないと現地の人に聞きました。もっとできることはないかと考えて、幼稚園や小・中学校のグラウンドにも芝を植えようというプロジェクトを始めました。

 去年、岩手で芝植えを行ない、今年も東北でやっていこうという流れだったのですが、熊本でこのような大地震が起きてしまい......、今年は熊本でやらせてもらいました。もちろん、タイミングを見て東日本でもこの活動を続けていきたいと思ってます」

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