2016.06.20

最下位アビスパに痛恨ドロー。フロンターレの戦いは本当に終わったのか

  • 飯尾篤史●文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

 立ち上がり9分に奪われた先制点は、相手のゴールキックから生まれた。そのボールを福岡のセンターFWウェリントンに頭でそらされ、MF邦本宜裕、FW金森健志とつながれてゴールに流し込まれた。

「(ウェリントンのマークについた)DFエドゥアルドで勝てると思っていたので、(競り負けたのは)ちょっと予想外でした」と、川崎のボランチ大島僚太は語ったが、それは彼だけの思いではないだろう。センターバックの谷口彰悟も、「(エドゥアルドが)競り勝つだろうという予測のもとで、ポジションを取っていた場面が多かった」と振り返っている。チームとして、ウェリントンと福岡の力量を見誤っていたのではないだろうか。

 前半15分に与えた2点目の場面では、ドリブルを仕掛けてきた邦本の突破を谷口が阻んだが、こぼれ球を金森に拾われて、左足で叩き込まれた。

「(川崎の)エウシーニョ選手は攻撃的な選手なので、守備に回ったときは大変でしたけど、その分、こっちの攻撃のときはチャンスがあると思っていました」

 そう語ったのは、福岡の若き"至宝"金森である。2ゴールはいずれも、マッチアップした川崎の右サイドバック、エウシーニョのマークを外して飛び込む、狙いどおりの形だった。