2016.05.23

福田正博が考える、五輪代表OA枠の適任者はズバリ「あの選手」

  • 津金一郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • photo by AFLOSPORT

 たしかに、OA枠で本田圭佑や大久保嘉人を招集して、強いリーダーシップで若手を引っ張ってもらうという考えもあるが、私はこの意見には賛同しかねている。

 手倉森ジャパンの選手たちは、比較的おとなしい印象の選手が多いものの、チームの一体感はすばらしく、それが持ち味だ。そこに強力なリーダーシップのある年長の選手を入れて、拒絶反応が起きて長所が失われる可能性もある。

 先頭に立ってグイグイ引っ張るタイプの選手よりも、後ろから若い選手たちの背中を押してあげることができるタイプこそが、OA枠に向いていると私は考えている。この点でも、長友はうってつけの存在だろう。
 
 しかし、現実的には長友の招集は難しい面もある。仮に五輪代表が勝ち進むと、リオ五輪のサッカー決勝は8月20日。その10日後の9月1日には、W杯アジア最終予選が控えている。所属するインテルや日本代表のスケジュールとの兼ね合いで、長友本人が五輪出場を希望していても、GOサインが出る可能性は低い。

 それでも、長友がグループリーグ3試合だけでも戦い、チームを決勝トーナメントに導いてくれたら、と考えてしまう。ナイジェリア、コロンビア、スウェーデンを相手に戦うグループリーグを突破できれば、五輪代表の若い選手たちは自信を深め、その先のW杯最終予選で台頭する可能性が高まるからだ。手倉森監督と日本サッカー協会は、長友のOA枠での招集を検討してもらいたいと思う。

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