日本代表入りも。FCソウル・髙萩洋次郎、韓国仕込みの「力強さ」 (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki  山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

「Jリーグでは相手があまり(プレッシャーをかけに)来ないから、(以前のプレースタイルで)よかったけど、韓国はどんどん来るし、球際も激しいから、それでは通用しないと思ったのだろう」

 また、同じく広島時代に一緒にプレーしたGK西川周作も、髙萩に加わった力強さを感じ取っていた。

「以前からワンタッチでDFラインの背後を狙ったパスを出すなど、創造性の豊かなプレーをしていたが、今はそれに加えて、自分でボールを前に運ぶ力がついている」

 髙萩自身、韓国に渡って球際での激しさやフィジカルの強さが磨かれた実感があるようで、「攻撃のところで、もう少し自分のよさを出せればよかったが......」と悔しさを見せつつも、「意識して守備のところはこだわってやっていた。浦和は(自分たちのプレッシャーを)いなすのがうまいので、そこでボールが奪えればチャンスになると思っていた」と語る。広島時代には、あまり見せなかった一面である。

 当然、いまや持ち前の優雅さに力強さがともなったMFを、日本代表が放っておくはずがない。

 この試合を観戦した日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督も、「以前から映像ではよく見ていた。髙萩も代表候補のひとりだ」と評価。柏木もまた、「洋次郎は同じイマジネーションを持ってプレーできる選手。一緒にやれたら楽しいし、ふたりで代表に入れたらうれしい」と、ふたたび同じチームでプレーすることを望む。

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