ジュビロ名波監督を緊急直撃「第2節の相手がレッズでよかったよ」 (4ページ目)

  • 浅田真樹●構成 text by Asada Masaki
  • photo by Sho Tamura/AFLO SPORT

「開幕前から戦術練習をやってきた中で、守備では特に縦幅と横幅をコンパクトに保つこと、つまりプッシュアップとスライドっていうことを強調してきました。それは今もずっと練習でやっていて、DFラインを押し上げることはだいぶマメにできるようになってきたけれど、横へのスライドはまだ遅い。第5節で対戦したアルディージャ(の選手の動き)と比べたら、1秒から1.5秒は遅れている。ということは、それだけ相手に余裕ができてしまう。そのアルディージャ戦で食らった失点もそうだし、レイソル戦の2点目にしても、結局横(のスライドの遅さ)でやられている感じですよね。あと1、2歩にこだわれるようになるといいんだけれど」

――それでも負けていないというのは、やはりGKカミンスキーの存在が大きいのではないですか。

「スーパーですね。カミンスキーは毎試合、ビッグセーブが必ず2回はある。それを全部やられていたらと考えると、うちはもう13、14点取られていることになりますからね。昨季も含め、うちは彼のおかげで拾っているゲームが本当にたくさんある。正直自分は、昨季J2で戦っているときから、FWジェイよりも、MFアダイウトンよりも、カミンスキーをJ1で見てもらいたかった。彼を見るためだけでも、お金を払う価値があると思っています」

――今後は守備だけでなく、攻撃面でも自分たちのよさを出せるようにしたい、というところでしょうか。

「そこは両方ですよ。我々はそんなに主導権を握れるチームではないから、相手のいいところを消しつつ、自分たちのいいところを出す。その両輪です。現在のJ1は、18クラブが僅差でひしめいているので、ちょっとした幸運をつかむか、こぼすかっていうところがカギになってくると思います」

(つづく)

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